サットサンガ「開運百科」 功過格と五逆罪
category: 霊性修行

皆さん、こんにちは。
21日のサットサンガでは、「開運百科」というテーマで話をしました。
開運法といっても実にたくさんの方法があります。
それを全部話すにはとても時間も足りませんので、これはという要点をお話ししました。
それは何かというと、徳を積むということです。
徳というのは、グッドカルマ・善因・福分とも言います。
もう少しくだけた表現をすると「天の貯金」ということです。
また、一方で悪因縁(バッドカルマ・メグリ・業)となる行為をしないということもお伝えしました。
これらの影響は本人だけではなく、家族にも及びますし、子孫累々と引き継がれていくものです。
昔からよく「お天道様は見ている」と言われます。
昔のおばあちゃんはよく言っていたのでしょうかね。
神様は全部お見通しですよ、という日本流の表現です。
最近は人が見ていなければ一向に平気という心持ちの人も多くなっている様に見受けられ、人心も廃れている様に感じます。
天(神)はすべて見ていて、人の思いや行動は良きも悪しきもすべて天に記録されていると私は考えています。
色々な開運法がありますが、徳を積んでいない、つまり天の貯金がない人には神様もその願いを叶えようがありません。
「神様、私の病気を治してください。」
「神様、私に子供を授けてください。」
「神様、良い仕事に恵まれる様にしてください。」
等々、人の願いは多様でありますが、徳を積んできた生き方をしてきた人(¬=天の貯金がある人)には速やかに願意が成就する様取り計らわれるでしょう。
私がしている気功治療はスピリチュアル・ヒーリングといってご神仏の力を導き、その力で癒すというものですが、クライアントによっては凄い力が降りて来る人もいます。
施術をしている私もおこぼれに預かり、私自身も気(エネルギー)に溢れかえって気持ち良くなります。
この様な人は、相当に徳(天の貯金)があるのでしょう。
当然ながら気功治療の効果も著しく現れ、病気や症状も速やかに癒されます。
一方で、徳を積んでいない生き方、自分本位の生き方をしてきた人には神様はきっとこう言うでしょう。
「おいおい、願いを叶えてくれと言っているが、お前には全然もう天の貯金がないではないか。」と。
幾ら神様にお願いしても、金運アップの財布を持とうが、徳分(天の貯金)がなければ叶いにくいのです。
これは法則です。
なので、幸せに生きようとすれば徳を積む生き方を実践していかなければなりません。
徳を積むためには、人の役に立つことをする、人に感謝される生き方をする、これに尽きます。
「情けは人のためならず」という諺があります。
これは人に情けをかけてはいけないという意味ではありません。
この諺(ことわざ)は「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻って来る」という意味で、善因・カルマの法則についての諺なのです。
その徳を積むという行為について昨日のサットサンガでは、『陰隲録(いんしつろく)』という中国の古典を題材にお話ししました。
この本は、中国明朝の袁了凡(えんりょうぼん、1535年生まれ)が息子の袁天啓を教育するために功過格(善行と悪行の基準)を説いたものです。
その明朝の時代、またこの本を無名上人が翻訳して出版した江戸時代、功過格(善行と悪行の基準)は大変広まったということです。
功過格(善行と悪行の基準)とは、善行と悪行の採点表で、これを基に自分自身の行動を振り返って善行を重ね、徳を高めていくのです。
詳しく知りたい方は、「和語陰隲録(いんしつろく)」をご一読ください。
漢語がベースになっていて少々読み辛いので、子供向けの「こどもたちへ 積善と陰徳のすすめ~和語陰隲禄意訳~ 」でも良いかと思います。
この本は正直子供向けではなく、大人が読んで十分満足できる内容です。
あと、サットサンガでお話しし忘れたことに「五逆罪」という仏教の思想があります。
「神の世界の常識は、この世の非常識」と言われ、この世界の常識があの世では通用しない、真逆になっていると言われています。
人殺しはこの世では決してしてはいけないことで法律でも最も重い刑が科せられます。
確かにそれは決して容認されることではありません。
しかし、仏は人殺しをした者であっても慈悲をかけ、いつか救済してくれるのです。
(ただし、人殺しをすれば相当の悪因縁を積むことになり、そのカルマを清算しなければならないという法則から逃れることはできません。)
人殺しも救済する仏の慈悲でも、これをしてはいけないというのが「五逆罪」です。
これをすると、仏教の世界では無間地獄に陥り仏も救済しないのです。
その五逆罪は、
① 父母を殺す(言葉で傷つけることも含む)
② 正法を誹謗(ひぼう)する、神を冒涜(ぼうとく)する
③ 破和合僧(教団の内部を分裂させる)
④ 殺阿羅漢(阿羅漢〔=聖者〕を殺す)、師を害する(言葉で傷つけることも含む)
⑤ 出仏身血(仏の身体から血を出す)
or 説法の邪魔をする
と、いうものです。
悪行の中でも、この五逆罪は最も犯してはならないものになります。
密教の修行と成果を人に話すと、一般の人にとってはあり得ない・考えられないことなので、「そんなことあるわけないだろう。」という批判を招くことになります。
一般の人にとってもそうですが、スピリチュアルなことに詳しいと自覚している人にとっても、密教の世界の不思議は容易に理解できるものではなく、「いい加減なことを言ってる」とか「騙している」「詐欺的である」という批判につながってしまうのです。
それは神を冒涜(ぼうとく)することにつながり、人に正法(しょうほう)誹謗(ひぼう)の罪を架してしまうことになるので、密教の教えは公開されずに秘密に相伝されているのです。
その他の項目は主に仏法を説くことを妨げないというのに関連しています。
また、サットサンガでも話しましたが親孝行というのはとても大事なことであり、父母を害すると言う行為は特に厳禁とされているのです。
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Comments
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2016-05-23 13:14
Re: タイトルなし
ご連絡頂きありがとうございます。善行の基準をランク付けしているのが功過格です。功過格では人の命を救うことを最高としています。
脅しや恐怖で人を動かすのは上等ではないでしょう。どのように伝えるのが適当なのかよくわからないところです。
病気の原因はたくさんありますので一概に言えないところもあります。もしカルマが原因の病気であればまだそれが残っていると考えております。
以上です。宜しくお願い致します。
水野博友 URL 2016-05-23 18:56
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2018-07-30 09:19