2016年12月ご神木プージャのご報告
category: ご神木プージャ

皆さん、こんにちは。
今、毎月恒例の山での修行を終えて帰る帰途で原稿を書いています。
昨日、12月10日(土)21時30分から約1時間、ご神木に書かれた願いの成就を祈るファイヤープージャ(護摩)を執り行いました。
ファイヤープージャ(護摩)は、数ある祈祷法の内、最高の効力があると伝えられているものです。
日本の密教寺院でも護摩を行う所は多くありますが、そのルーツはインドにあります。
私の師匠のT仙人は永くインドで修行をされてきた方で、プリースト(司祭)の称号を持っています。
そのため、ここで行っているプージャはインドの方式を採っています。
今回のプージャの際、師匠は次の様な説法をされました。
それは、修行の行果である法力・神通力についてです。
人は修行を重ねていけば、次第にカルマ(業)が浄化され、神仏との繋がりが濃くなってきます。
霊性修行の成長の過程で様々な能力が芽生え花開きますが、それは神からの特別なギフトであります。
必ずしも望む力が与えられる訳ではなく、その人に必要な能力がギフトされるのです。
ですので、「あの人の〇〇の能力を私にも欲しい!」とか、「私にあれもこれもください」とか祈ってはいけないのです。
また、神通力を与えられた場合、それを安易に吹聴してはいけないとも言われました。
「それを飲み屋で女に見せびらかすのは、もっての他である。」と冗談交じりにおっしゃっていました。
もし、仮に虚空から物質を取り出す物質化の能力が与えられた場合、それを飲み屋でおねえちゃんに見せびらかしたりすれば、神の力を目のあたりにして感激を覚えるどころか、「手品がお上手なのね」と低く思われてしまう可能性があります。
それだけではなく、神を冒涜(ぼうとく)させてしまうことにもなりません。
神を冒涜(ぼうとく)する結果を招けば、それは五逆罪を犯したことになり、修行の成果もそこまで止まりとなります。
レベルの高い人程、「私はあれができる」とか「これができる」とか力を見せびらかすことはありません。
「能ある鷹は爪を隠す」という言葉の通りです。
本当にレベルの高い人は金襴緞子(きんらんどんす)に身をまとって偉そうにしていません。
霊性の高い人は、田舎の爺ちゃんやおばちゃんの中にいると言われますし、現に師匠も普段は作業着というボロをまとっていて、人が見ても法者であるとは思わないでしょう。
私の師匠の場合、「私は、プージャの能力を(神より)授かった」と明言しておられました。
世に護摩をする人は少なくありませんが、私は師匠のプージャの力に幾度も救われており、師匠のプージャの力は当代随一であると心強く思っています。
プージャの終わりの頃合いの炎ですが、見ているだけでエネルギーを受け取れます。
今回のファイヤープージャはとりわけいつもより火力が強く感じられ、参加した者は「凄まじいエネルギーだ」「先生は凄い!」と口を揃えて言っていました。
その炎がご神木を書いてくれた方々の業障を滅しているのだと感じずにはいられませんでした。
炎にくべる供物(くもつ)として、一般的な密教の護摩では、花・木や米などを使います。
もちろん、それも供物として使いますが、特筆すべきは、ある肉食獣の身体の一部です。
これはブログで公開することはできません。
非常に手に入りにくい希少な物なので、これをプージャで使うところはめったにないと思います。
それも結構多くの分量を供物として捧げています。
人々の願いが成就する様に、この動物や高価な香木などを惜しみなく使うプージャを行っているのです。
さて、次回のご神木プージャは、
1月7日(土)の夜
開催します。
自分の願いの成就を後押ししてほしい方は、下記のページ中にある。「ご神木プージャお申込みフォーム」に必要事項を入力し送信してください。
ご神木プージャは1本1,000円以上のご喜捨(寄付)で承っています。
- 関連記事