ご神木プージャのドネーションについて

皆さん、こんにちは。
今回はドネーションについてお話しします。
ドネーションとは、寄付金・お布施・ご喜捨・浄財の意味であり、お金に感謝の思いを託すことでもあります。
つまり、市場での商品やサービスの様に定価が付いているものではなく、人それぞれの気持ちや経済事情によって金額が異なる性格を持ちます。
毎月、師匠の修行場で開催している「ご神木プージャ」は参加費をドネーション制にしています。
今回、ご神木プージャにお申し込み頂いた方(Tさん)が上の画像の様に封筒にご神木を入れて送ってくれました。
これを見ると、使用済封筒を裏返しにして再利用しているのがわかります。
この様な再利用の方法があるのですね。
Tさんの家の経済状況について私は知りませんが、封筒を再利用する程生活に窮しているのでしょうか?
母子家庭のTさんは結構慎ましく生活されているのかもしれないし、そうでないかもしれません。
Tさんは東北の方で、東日本大震災でお身内を亡くしていますので、物の大切さを身に染みて知っているのかもしれません。
しかし、確かなのはこの様なことをされているTさんは毎月少なくないドネーションを納められているという事実です。
私は、この封筒を見て、Tさんがご神木プージャに臨む思いを改めて知ることができました。
そして、師匠と一緒に何としても願いが速やかに成就する様ご祈願しなければならないと身が引き締まる思い・責任を感じました。
そして、ある月には師匠はTさんの思いを汲んで東日本大震災の鎮魂プージャを執り行ったことがありました。
ドネーションを多く出しなさいという意味でこの文章を書いているのではないので曲解しないでください。
普通の宗教法人であればたくさんドネーションを持ってくる様、信者を教導することでしょう。
しかし、師匠はいわゆる教祖様ではありません。
聖者であり、行者であり、司祭であり、また普段は畑を耕すお百姓さんであり、洞窟を掘る土木作業員(重機なしで掘っているのですよ!!)であります。
現在作業中の瞑想用の洞窟
私たちはドネーション集めのためにご神木プージャをしている訳ではないのです。
師匠も私も、ご参加頂いている人を苦しみや悩みから何とかして助けてあげたいという気持ちから、日々の修行の成果を1回のプージャにぶつける熱意で毎月やっているのです。
ドネーションはプージャにご参加頂く方々から頂く感謝の「お気持ち」です。
集金目的でやっているものではありません。
ある時、私の生徒でご神木プージャのドネーションを30万円包んでくれた人がいました。
私もお預かりした時、封筒がズッシリしたのでビックリしました。
介護職のMさんにとって30万円の金額の大きさは容易に推察できるものです。
私は修行場でそれをそのまま師匠にお届けしました。
「今回、Mさんが30万円ドネーションに包んでくれました。」
と、他のドネーションと別になっている封筒をお渡ししました。
すると、師匠は即座に
「これは受け取れない。」
と返答されました。
師匠は今新た地下に子宮洞窟を作っていますので、お金が入用な事情は私も知っています。
私も少し甘い考えで、高いドネーションを包んでくれたMさんに師匠は何か特別なことをされるのではないかと思っていたのは事実です。
しかし、案に相違し師匠は返金するという即断をされました。
「霊性修行の初心者から、その様なドネーションを取ってはいけない。」
その様に理由を述べられました。
毎月のご神木プージャには少ない収入から何とかドネーションを捻出し、大変な思いでご参加になる人もいるでしょう。
一方、「千円位なら出してみるか」というお気持ちでご参加になる方もいるでしょう。
その温度差があるのは当然です。
しかし、神はドネーションというお金に込められた人の真摯な思いを汲んでくださっているものと私は信じています。
シルディ・サイババ
修行場では多くのご神仏を祀っていますが、その中の主宰神はシルディ・サイババです。
シルディ・サイババは約100年前インドに実在した聖者で、神の化身(アバター)と言われています。
そのシルディ・サイババは、生前信者にドネーションは7倍にして返すと約束して言っていたそうです。
私もドネーションはいつも少し懐が痛いと思える位の金額にしています。
そのためかどうかわかりませんが、神は低俗だった私の霊性を大きく引き上げてくれて、また生活面でも慎ましいながらも生活に困らない様に計らってくれています。
➡ ご神木プージャ
参考記事
2016年8月ご神木プージャのご報告、そして「ドネーションの法則」について
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