現代の日本人へのメッセージ 「人、虎孔裡 (じん、ここうり) に墜つ」
category: 歴史・大和魂

金曜日から毎月恒例の山での修行に入り今日帰ってきました。
真冬は厳寒の地も今は春の陽気で大分暖かくなっていました。
関東に戻ると却って雨で寒く感じたくらいです。
修行では、主に山中で護摩行・瞑想行を行い癒しのパワー(宇宙エネルギー)を強化します。
また、自己浄化と解毒・毒出しをし、肉体・オーラ(エネルギー場)のクリーンにします。
不浄なエネルギーや毒素を浄化すればする程、神気・癒しのエネルギーは大量に身体に入ってくるため大きく駆使できる様になります。
一ヶ月間、病気の方の気功施術を行うと相当に受け手の邪気を貰います。
毎日気功の施術が終わると瞑想をしてそれを浄化をしていますが、それでも浄化しきれないものが残ります。
毎月の山の行でこれを浄化しますが、自分の身体に入っている邪気を出していくのは大変に苦しい作業となることも多いです。
その意味でこの気功の施術という仕事は身代わり行的なところがあり、重い病の方を施術する程大変なものがあります。
対面での気功治療のみならず、遠隔気功でもそれは同じです。
時には具合が悪くなって動けなくなることもあり、こんな思いはしたくないといつも思います。
しかし、ご依頼があればやらなければなりませんので、立ち向かっていくしかありません。
以前に比べれば気功の力は大分上がっていると自覚していますが、気功の力を付ければ付ける程重篤なお客様が不思議と増えてきます。
なかなか楽に仕事をさせては貰えません。
この仕事は私のお役目と思ってやっていますが、更なる上のレベルの気功家・ヒーラーとなるためには修行でもまだまだ壁が幾つもあり、それを果敢に乗り超えていかなければなりません。
さて、今回は出口王仁三郎について少し話をしたいと思います。
戦前から戦後にかけて生きた出口王仁三郎は宗教大本を創始した人物の一人です。
出口王仁三郎は大変スケールの大きな人間で、語り尽くせない感があります。

出口王仁三郎(出典:wikipedia)
私は2000年前のイエスキリストに匹敵する人物であるとそれ位に思っていますが、大本は国に弾圧された立場であって出口王仁三郎は正当な評価を得られていません。
出口王仁三郎も自身を「私が死んで100年経たないと私の事はわからない」と言っていました。
出口王仁三郎は神によって動かされていた人物で、70~80年前に大本という宗教団体を作りました。
大本は多くの信者を獲得し、その勢力は国家として無視できない程に拡大していきました。
出口王仁三郎についてはいずれ詳しく書かなければと思うのですが、簡単にはまとめられず時間がかかるので今回はそれはしません。
大本は二度国家の弾圧を受けました。
第一次大本事件と第二次大本事件です。
第二次大本事件(1936年3月13日)では大本は完膚なきまでに叩き壊され、亀岡の神殿はダイナマイトで破壊され、信者も多く検挙され、拷問を受け多くの人が亡くなりました。
教祖の出口王仁三郎も治安維持法と不敬罪で逮捕され、激しい拷問を受けました。
その後の大阪控訴院で高野綱雄裁判長と「人、虎孔裡(こうり)に堕つ」禅問答をしています。
話は判事が予審調書をねつ造したと、出口王仁三郎が内容をその否定する部分です。
出口王仁三郎
「裁判長、私の方から一寸お訊ねしたいのです。禅宗の間答に『人、虎孔裡 (じんここうり) に墜つ』というて、一人の人間が虎の棲んでいる穴へ誤って落ち込んだと仮定して、その時落ち込んだ人はどうしたらよいのかという問答があります。裁判長、あなたはこれをどうお考えになりますか。」
裁判長
「私は法律家で宗教家ではないから、そんなことは分らぬ。お前は宗教家だから分かっているだろうが、それはどういうことかね。」
出口王仁三郎
「人間より虎の方の力が強いから、逃げようと後を見せると、直ぐ跳びかかって来て噛み殺される。歯向かって行ったら喰えて振られたらモウそれきりです。ジッとしていても、そのうち虎が腹が減って来ると喰い殺されてしまう。どっちにしても助からないのです。」
裁判長
「それはそうだろうな。」
出口王仁三郎
「ところが、一つだけ生きる途(みち)があります。それは何かというと、喰われてはだめだ、こちらから喰わしてやらねばなりません。喰われたら、後に何も残らんが、自分の方から喰わしてやれば後に愛と誇りとが残る。その愛と誇りを残すのが、宗教家としての生きる道だ、というのがこの問題の狙いなのです。」
それを聞いて裁判長は「う~ん」と唸ってしまったという記録が残されています。
ここでは、虎のことを大本を弾圧した国家に例え、虎の穴に落ちた人を自分自身と大本に例えているのです。
この話はまた別の話につながります。
近日中に寄稿しますので覚えておいて下さい。
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