天皇・皇后両陛下のパラオ慰霊の旅
category: 歴史・大和魂

今日は天皇・皇后両陛下が戦没者慰霊のためパラオをご訪問されています。
パラオはペリリュー島やアンガウル島などの大東亜戦争激戦地があり、多くの日本兵が玉砕し亡くなった地です。
戦後70年のこの年に天皇陛下がパラオに慰霊に行かれるのは、心打たれます。
陛下は心臓が悪く飛行機は身体への負担が大きいはずなのに・・・
天皇陛下の慰霊の旅から先の戦争を風化させてはならないという強いお気持ちが伝わってきます。
パラオはかつて日本の委任統治下にあり、パラオの国民はその時代をよき時代ととても懐かしんでいます。
パラオは世界一の親日国とも言われます。
また、とても美しい島嶼(とうしょ)から成り、マリンスポーツも盛んです。
私もいつか行ってみたいと思っています。

「パラオはなぜ世界一の親日国なのか」(井上和彦)
画像を見ると、こんな天国の様な美しい地で、日米が熾烈な殺し合いをしていたのだなぁと、何とも言えない気持ちになります。

以下は天皇陛下が羽田空港にて発たれる前に語ったお言葉です。
本年は戦後七十年に当たります。先の戦争では、太平洋の各地においても激しい戦闘が行われ、数知れぬ人命が失われました。祖国を守るべく戦地に赴き、帰らぬ身となった人々のことが深く偲(しの)ばれます。
私どもはこの節目の年に当たり、戦陣に倒れた幾多の人々の上を思いつつ、パラオ共和国を訪問いたします。
パラオ共和国は、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国と共に、第一次世界大戦まではドイツの植民地でしたが、戦後、ヴェルサイユ条約及び国際連盟の決定により、我が国の委任統治の下に置かれました。そしてパラオには南洋庁が置かれ、我が国から多くの人々が移住し、昭和十年頃には、島民の数より多い五万人を超える人々が、これらの島々に住むようになりました。
終戦の前年には、これらの地域で激しい戦闘が行われ、幾つもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約一万人、米軍は約千七百人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います。
この度のパラオ共和国訪問が、両国間にこれまで築かれてきた友好協力関係の、更なる発展に寄与することを念願しています。私どもは、この機会に、この地域で亡くなった日米の死者を追悼するとともに、パラオの国の人々が、厳しい戦禍を体験したにもかかわらず、戦後に、慰霊碑や墓地の清掃、遺骨の収集などに尽力されてきたことに対し、大統領閣下始めパラオ国民に、心から謝意を表したいと思っております。
この訪問に際し、ミクロネシア連邦及びマーシャル諸島共和国の大統領御夫妻が私どものパラオ国訪問に合わせて御来島になり、パラオ国大統領御夫妻と共に、ペリリュー島にも同行してくださることを深く感謝しております。
終わりに、この訪問の実現に向け、関係者の尽力を得たことに対し、深く感謝の意を表します。
陛下が慰霊にご訪問されることで、多くの人の意識が変わってほしいと思います。
また、未だ彷徨っている英霊達が成仏し早く安住の地に辿り着いてほしいと願います。
私は昨年から度々先の戦争に関係する記事を書いていますが、別に軍事オタクでも、偏狭な民族主義者でも軍国主義者でもありません。
平和を心より希求しており、それには過去の正しい歴史認識が絶対に必要と思っているからです。
こちらも是非ご一読下さい。
「ねずさんのひとりごと」

※戦艦大和の続きの記事はまた後日書きます。
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