ヒーリングスティックとの出会い

皆さん、こんにちは。
今回は私がヒーリングスティックと出会った時の話をしたいと思います。
はっきりとは覚えていませんが今から7~8年前になるでしょうか、その当時も私は毎月満月の頃になると飛行機で師匠の庵を訪ね修行をしていました。
ある日の夕方、修行場に到着すると師匠が金属の棒で他の弟子をヒーリングしていたところでした。
金属の棒で擦ったり、先端を当てたりしています。
「何の道具だろう?」
と、思いながらも余り関心はありませんでした。
その後の集いで、その棒は師匠が護摩の力で入魂開眼した「ヒーリングスティック」という法具で、邪気を取るものであると説明がありました。
しかし、その時の私は正直反感を持ったのです。
なぜなら、私は気功家の端くれですが、手から出る気の力で病を癒すことに自負を持っており、何かの道具を使うなどは下等で邪道であるという考えがあったからです。
「そんな金属の棒に頼らなければならない程の力ではないぞ!」と心の中で反発したものです。
その当時、師匠と私はよくインドネシアに修行に行っていた時期でした。
聞けば、ヒーリングスティックはインドネシアのシャーマン(祈祷師)から教わったとのことです。
インドネシアでは、邪気をブラックエネルギーと捉え、それを排除しなければ心身に問題が生じるという思想が日本より根付いていました。
そのため、邪気を抜くという技法が多様化し発展していた印象があります。
邪気抜きで共通するのは、その工程でとても強い痛みを生じるという点です。
その痛みは、邪気が身体から排出されるのを抵抗するために作っている痛みなのです。
私も、師匠から「想像以上の痛みだ」と伺っていましたが、いざ自分がその邪気抜きを受けて見ると、余りに耐えがたい強烈な痛みに絶叫し、その声が寺の外まで聞こえる位でした。
九窮(きゅうきょう)という身体に9つある穴から特に邪気は抜けるという考えがあるため、目や鼻にかなり鋭い刺激を与える謎の液体を近づけ、穴がもげるかという位のパンチ力があるヒーリングも受けたこともありました。
(参考)インド・ヒマラヤ、バリ島修行記
ヒーリングスティックが、あるシャーマンから師匠に伝えられたのは、その時分です。
その当時も少なからず自分の気功治療には自負を持っていたのではありますが、実際にヒーリングスティックを使ってみると、手を当てる気功治療とはまた違った反応が得られて大変驚いたものです。
どういう仕掛けかわからないけれど、手を当てて行う気功治療とは違うレベルの気(エネルギー)に作用を及ぼしているということがわかりました。
しかも、ユニークなのは、手を使う気功治療と、ヒーリングスティックを使う場合とは、認識できる邪気の分布が異なるということでした。
手を使う気功治療では、だいたい症状の近くに原因となる邪気の存在を認識することができます。
しかし、ヒーリングスティック療法では、患部近くの場合もありますが、思いもよらない部位に原因の邪気が存在していることも珍しくないのです。
ヒーリングスティック療法では、末尾の丸いところで皮膚を擦ると、ネバーとして擦りに抵抗があるところがわかると思いますが、そこに邪気が存在していると考えます。
よく施術では、「症状のある場所≠原因部位」と言われます。
その意味では、ヒーリングスティックを用いた方が、より根本原因に近いレベルにアプローチできているのかもしれないと考える様になりました。
病気を治すには、より根本レベルの邪気を浄化することが重要であるため、ヒーリングスティックを使用すると、そのアプローチが容易になるのです。
更に特筆すべきは、ヒーリングスティックを長期間使用していると、その棒の中に封印されている神気が手に染み移って、癒しの手力が強くなる現象が現れるのです。
気功治療家やヒーラーにとって、いかに癒しの手力を強力に伸ばしていくかが至上命題です。
それが、ヒーリングスティックを使い続けるだけで手力が強くなったので、私にとっては舞い上がる程の喜びになりました。
その位からでしょうか、自分の気の力に自信を持てるようになったのは。
最初は小道具に頼るなんて師匠はどうかしている位に反発していたのが、使ってみると面白くて仕方がないという状態になりました。
ヒーリングスティックで身体を擦れば、皮膚が黒ずんで変色したり、正体不明の粉が吹き出たり、邪気が排出される際に奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)な反応が続出するので、どんどんのめり込んで行ったものです。
首に現れた邪気
そして、今ではヒーリングスティックはその他の法具と同じく、まさに私の身体の一部と化したかという位まで同化する様になりました。
簡単に使えて効果抜群のヒーリングスティックは、これまでにも多くのお客様にご利用いただき、たくさんの体験談やお喜びの声をいただいてきました。
簡単に使えるのは、日頃癒しの活動をしていない人にとっては大きなポイントであります。
しかし、簡単に使える一面もありますが、非常に奥深いところもあり、その探求心を持て余すことはありません。
今でもヒーリングスティックの奥深さや不思議な反応に感動を覚える日々を過ごしています。
先端を当てた穴同士を結ぶ線が腹部に現れた!(強く引っ張った訳ではありません)
ヒーリングスティックを1本ないし2本持っていれば、ご家族が何か心身の不調を覚えた時に対応できますので、本当に心強い相棒ができたという安心感を得られます。
水野氣功塾では、6月20日に久しぶりにヒーリングスティック療法講習会を開催する運びとなりました。
以前はヒーリングスティックを持つ者も少なかったのですが、今ではヒーリングスティック療法を自分のサロンの看板メニューに出して活躍するヒーラーも現れています。
ヒーリングスティック療法について知りたい
ヒーリングスティック療法が上手くなりたい
ヒーリングスティックを使ってみたい
・・・という方はどうぞ奮ってご参加ください。
詳細は以下のページにありますので、ご覧ください。
多くの方々がこの良き法具とのご縁を持てる様祈る次第です。
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