ある不思議なお爺さんの話

こんにちは。
今日はお客様から聞いた話をご紹介します。
そのお客様(Wさん・女性)は、幼い頃からスピリチュアルな感覚に富み、精神世界への強い関心を持っていました。
感覚が通常の人と違っていたため、幼い頃から「宇宙人」とからかわれて育ちました。
今回は、その彼女のお爺さんの話です。
そのお爺さんは、とある有名な教団に属し、その信心が大変篤かったそうです。
教団内では立場も上がりそれで良かったのでしょうが、教団の教義を家庭や近所付き合いに持ち込んでしまっていたため、家族や親戚はその考え方や行動について行けず反感を抱いていました。
家族を省みることなく、宗教活動に邁進していたので、家族の心も次第に離れ、誰からも相手にされなくなるのも時間の問題でした。
地域の人に誰それ構わず布教活動をするため、迷惑がられ、孫たちはそのためにいじめの対象になったのです。
Wさんもそんなお爺さんを「快く思っていなかった」と述懐します。
そのお爺さんが他界する間際の話です。
何と、そのお爺さんはお世話になった人達のところに暇乞いに現れたのです。
驚くべきことは、同時に複数の場に存在していたことが、その後の関係者の話で判明しました。
インドの聖者でもその様なことができる人がいるという話は耳にします。
シルディ・サイババやサティア・サイババもその様なことができたそうです。
しかし、日本の一介の爺様がそれをやって見せたというのは、驚くべき技であると言うことできます。
同時に複数の場に存在するというのは、修行が進めば可能な技であると私は考えていますが、なかなか容易な技ではありません。。
そして、幼かったWさんのところにもお爺さんは現れました。
果たして一体、何が起きたのでしょうか?
Wさんの話を忠実にお伝えしましょう。
彼女が横になっていると、天井にモクモクと雲が発生し始め、それが次第にWさんの顔の近くまで降りてきたというのです!
そして、その中からお爺さんの手がヌーと伸びて来ました!
お爺さんはWさんに向かって「さあ、行くぞ!」と誘ったのでした。
幼かったWさんも、さすがに付いて行っては生きてはいられないだろうと直感し、
「やだ!まだわたしは行きたいくない!」
と、断りました。
そうして断るとお爺さんは消えていったそうです。
「行く!」と付いて行ったら死んでしまっていたのでしょうか?
そこで断ったから、今もWさんは生きているのですが・・・
Wさんも不思議な感覚を持っていた少女だったので、修行が進んだお爺さんはそれがわかって連れていこうとしたのかもしれません。
そんな不思議な能力を持っていたお爺さんに対し、Wさんは、「いくら修行をしても、誰からも愛されることない生き方をしていては本末転倒です」「お爺さんは幸せではなかったでしょう」と、その生き方を肯定してはいませんでした。
お爺さんは幸せな人生だったのでしょうか?それはご本人しかわかりません。
修行が進んだお爺さんは、とても素晴らしい能力を他にも持っていた可能性があります。
しかし、それを上手く活用することができず、結局愛されることが少ない人生を過ごされたそうです。
神の教えを良い方向に使えなかったところは残念なところです。
霊性修行が進めば、霊能や神通力が副次的に発現することは珍しくありません。
教えの中では、その力はエゴを充たすために使うのではなく、困っている人・苦しんでいる人を助けるために使わなければならないと言われます。
それが菩薩行なのです。
菩薩行を重ねていく内に、周りの人からの感謝を集め、自然に愛される様になるのではないかと思います。
お爺さんが周囲の理解を得ることなく、貫き通したもの、また達成したものは一体何だったのでしょうか?
霊性修行は大事なことではありますが、「やはり、バランスが大切でしょうね」と、Wさんと共通認識を確認するに至りました。
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