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川島なお美さんの訃報に際し思う

category: 人生  

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24日女優の川島なお美さんが胆管がんでお亡くなりになりました。
私は芸能情報に詳しくないので、正直川島なお美さんのことはよく存じ上げませんが、死の1週間前まで舞台に出てご活躍されていたとのこと。

女優としての人生を貫き、死の直前まで女優の仕事を続けていたというのは尋常ではないプロ意識です。
かねてから「舞台の上で死にたい」と言っていた様で、その人生を全う(まっとう)されました。
私はその一点で川島なお美さんは見事であったというしかありません。
川島さんは美貌も美しいですが、最期の人生の散り方もまた美しいものだったと思います。

舞台を降板する際に悔しさで大いに泣いていたとご主人が語っていましたが、舞台の降板と地球での人生の降板を重ねてお考えであったのかもしれません。

ワインが大好物とのことですので、早く天国に行ってお好きなワインを存分に楽しんでほしいものです。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。






私も川島なお美さんの様に最期まで自分の仕事を全うし、自分の気功院で死ねたら幸せだろうと思います。

2012年3月30日に「避けられない死をどう迎えるか」という記事を書きましたので一部修正して再掲します。







私はこれまで多くの方の死の間際に立ち会ってきました。
施術家・気功家という職業についている人の中でも多い方だと思います。
人の死に立ち会う度に「助けられなかった…」という自身の無力さを味わいます。
もっとも、人の生死は神のみぞ知る領域。凡人の力の及ぶところではないのですが。

人が死ぬ際に思うことは、年配の方だと「あぁ、長い間お疲れ様でした。」と心の中でお伝えします。
寂しい思いがするものの、物事には順番がありますからそれを踏んで逝かれるのは次の生に向けての新たなるスタートなのでどこか良かったという思いもあります。

しかし、見るに耐えないのは自分より若い人やお子様を生んだばかりの若いご婦人の場合は、まだ若すぎてなぜこの人は今逝かなければならないのだろうと心が締め付けられる思いがします。
良い人だと周囲で思われている人も神様が早く召してしまうのでしょうか、時として早く逝ってしまう様です。

私はがんのお客様をよく気功で施術するため、その人の邪気を受けすぎて自分の身体に同じような症状が出てしまうことがあります。
その度に、「こりゃまずいことになったかもしれない。」と思うのですが、今のところしばらくするとそれが無くなってしまっています。
何かそのような体験を幾つも踏んでいると、死は遠い将来にあるというものではなく、すぐ身近にあるようなものと思う様になりました。
細い一本道を歩いていて、少し道を踏み外すと死の谷に真っ逆さまというような感覚です。
未だに死を迎えず永らえているのは神の恩寵というべきでしょう。

気功治療でも死に際した人を救うことはできません。
死は神が支配しているので一介の人間がどうこうできるものではないのです。
しかし、神人と言われるレベルの人は死人をも生き返らせたことがあると伝えられています。
日本では黒住宗忠であり、インドではサティア・サイババがそれをやったことがあるそうです。
2000年前にはイエスキリストがそれをやりました。

だからといって、次から次に死人を生き返らせたというものではなく、生きるに値すると神が認めた人が2度目の生を頂けただけです。
神の意思は人間の見識をはるかに超越していますから、一時の生を延長させることよりも次の生を早く進ませるということもあるでしょう。
また、現世での活躍より、あの世での活躍を求められていることもあるでしょう。
しかし、私たち人間は存在が小さいので神の意思を図りかねます、だから死の理由が分からず悲しみに苦悩するのです。



神聖意識に到達したインドの有名な聖者ラーマクリシュナは神の世界とこの私たちの世界を同時に体験できた稀有な人ですが、その聖者であっても「人の生が死によって絶たれるものではなく死後の無限の生があることを私は知っていてもこれ程悲しい。普通の人の悲しさはいかほどだろう。」と語っています。

死の法則は今世だけではなく過去世のカルマも働くようですから公式の様に決まりきったことではありませんが、良い生き方をしてきた人は穏やかで美しい最期を迎えます
一方、周りとの調和よりもエゴを満足させる人生やどろどろの修羅のような人生を送ってきた人の最期は激痛に苦しむことが多いようです。
すべて苦しんで亡くなる人がそうと言っているわけではありません。
例えば、聖女マザーテレサの最期は相当苦しいものだったと聞いてますが、それは彼女の生き方が間違っていたからではなく、世の苦しみを引き受けて逝ってくれているからなのです。

マハーサマーディーというヨーガの技法があります。
マハーサマーディーというのは、自分の意思で瞑想をしながらあの世に旅立つ技法です。
詳しくどうするものかは今の私は知りません。
レベルの高いヨギは死を超越することができるといいますので、相当に修行の進んだ聖者ができるもののようです。
スワミ・ヨガナンダはマハーサマーディーで最期旅立ったと「あるヨギの自叙伝」に書かれています。
お世話になった人達を大勢招いて最後にさよならの晩餐を開きそれから別室で静かに逝ったそうです。





仕事をしながら最期の力が尽き果てて死ぬのもかっこいいと思います。
「ドラえもん」の作者藤子不二雄さんは病身をおして「ドラえもん」を描き続け、最期はデスクの上で力尽き果てていたそうです。
実に見事な散り方と思います。



マハーサマーディーのように瞑想をしつつ、美しく静かに逝くのも良いでしょう。
私のレベルがそこまで達していればの話ですが、この人はまだ生かしておかなければならないと思う人の病を引き受けて「どうだ!」という感じで逝くのもまた粋なのではないかと思います。
いずれにしても、この世に残る人々の幸せを実現させるために最期の全身全霊の祈りをしながら逝けたらよいと思います。




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2015_09_27

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プロフィール

水野博友

Author:水野博友
気功家・ヒーラー・瞑想家
気功で人の病気や苦しみを癒すヒーラー

愛知県出身、早稲田大学商学部卒。
埼玉県さいたま市浦和区で気功治療院「水野気功療法院」を開業、肉体の病~精神の病まで日夜 気功の施術を行っている。遠隔気功の実績も豊富。
満月時は日本の山に籠り密教修行を行う、また2011年より定期的にインド・ヒマラヤ、インドネシアに渡り様々な聖者の指導を受けて霊性修行に励んでいる。

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